http://www.aswataliraq.info/look/english/article.tpl?IdLanguage=1&
IdPublication=4&NrArticle=69276&NrIssue=2&NrSection=1
イラク人にとってどれくらいのものかというと、昨日のニュースから。
国連制裁下の大学教員の月給はたいへん低く、ときおり10ドル以下だった。現在は、500,000イラクディナール($400)。先任教授だと1,000ドルを越える(もっとも、キャンパスに通うのは命がけなのだが)。
http://www.antiwar.com/ips/aali.php?articleid=12351
所得水準からいって、日本だと5万円ぐらいの感覚か。出先だと何かと物入りだろうし、労働許可が下りないので基本的に内職程度の収入しかない耐乏生活となると、これは相当な額だ。しかも、一人につきなんだから。イラク人が滞在許可証取得に躍起になるのもわかる。
罰金といっても、ほとんどが許可証をとりたくてもとれない状況にある人たちだろうから、それをあえて科すというのはどうしたものかと思いつつも、ヨルダンの台所事情からするとそうも言い切れない。UNHCRによると昨年9月時点で、人口わずか560万人のヨルダンに、50~75万人のイラク難民が押し寄せているわけで。このため、ヨルダン政府はたびたび財政や公共サービスの危機を国際社会に訴えてきた。ヨルダン政府にしてみれば、一日2ドルはこれ以上来てほしくないという意味だろう。そうすると、国王の提案は半ばやっかい払いということなんだろうか(許可証なしでいる人は、さてどのぐらいいるのか?)。
http://www.unhcr.org/cgi-bin/texis/vtx/home/
opendoc.pdf?tbl=SUBSITES&id=470387fc2
※東京のヨルダン大使館では、3ヶ月有効のシングルエントリービザと、6ヶ月有効のマルチプルエントリービザを発行している。日本国籍を有する場合は無料なのだが、そうでない場合でも、2,000円と4,000円で取れる。ビザの値段はどこでとるかで違う場合が多い。イラクならもうちょっと安いかもしれない。
http://www18.ocn.ne.jp/~jor-emb/visa.html
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