シリアのビザ発行規定が厳しくなったにもかかわらず、人々が帰らないのは、バグダッドが非常に危険であり、生計をたてられる可能性が小さい上に、電力と水不足が続いていることを知っているからだ。
バグダッドは、2006年~2007年はじめの大虐殺、つまりシーア派とスンニ派が、一方の勢力に取り込まれるのではないかと機械的に殺しあっていたころに比べると安全だ。しかし、帰還難民、なかでも特に家を取り上げられた人にとってはまだとても危険だ。(2/11 インディペンデント)
Exiled Iraqis too scared to return home despite propaganda push
(亡命中のイラク人、プロパガンダをよそに帰国をかなり恐れている)
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/
exiled-iraqis-too-scared-to-return-home-
despite-propaganda-push-780708.html
この記事は、イギリスのパトリック・コクバーンが寄せたもの。この人の記事をときどき目にするが、いつも奥深い。
ウィキペディアによると、コクバーンは、1979年からファイナンシャルタイムスやインディペンデントの中東特派員として活躍。湾岸戦争でバグダッドに留まったジャーナリストの一人として有名になった。現在はインディペンデントの特派員としてイラク戦争をレポートし続けている。2006年に発刊された「The Occupation(占領)」では、侵略も、抵抗勢力の大部分を構成するサラフィー(イスラム純化主義)主義者も両方批判している。この本は2006年、全米批評家連盟賞にノミネートされた。
http://en.wikipedia.org/wiki/Patrick_Cockburn
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