http://www.unhcr.org/partners/PARTNERS/477b8f744.pdf
UN seeks $261 million to help hundreds of thousands of displaced Iraqis
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=25230
UNHCR Iraq appeal seeks $261 million for 2008
http://www.unhcr.org/news/NEWS/478357184.html
・UNHCRのイラクでの活動は限定的。国際職員はバグダッドと北部のクルド自治区の中心都市・アルビルにのみ滞在する。実際の活動は現地職員、実施パートナー(おそらくNGOやNPOのこと)、政府のカウンターパートのネットワークに依存している。事務所は厳重に警護されているが、それでも危険であることにかわりはない。
・2007年の第4四半期、イラク移住省(Iraqi Ministry of Displacement and Migration
(MoDM))によると、3600人の国内難民と、3万人の国外難民がイラクの特定地域に戻ったとされるが、UNHCRはそれについてモニターできないでいるため承認できない。治安のさらなる回復とモニター可能なところまでいかないと、UNHCRとしては難民の帰還を促進することはできない。
・UNHCRは難民のホスト国を支援する。具体的には、難民に対して教育や医療といった基本的なニーズに応える。難民登記、再定住難民の保護措置を行う。毎月の現金手当てや食料配給といった限定的個人支援を行う。
・2008年1月1日~12月31日に、イラクオペレーションとして、US$ 261,056,000(280億円:1ドル=107.3円)を要求する。支援対象は、200万人の難民(シリア、ヨルダン、イラン、エジプト、レバノン、トルコ、そのほか湾岸諸国)と、220万人の国内難民、41,000人のイラクにいる難民(パレスチナ難民など)、そして現在計画している15,000人の帰還者。
・近隣諸国の滞在許可がますます厳しくなってきたため、新たに到着する難民の数が減ってきている。また、入国を許された難民に対しても更新措置が厳格に行われている。難民が働くことは許されていない。
・UNHCRの難民指定を求める人は増えているが、特にシリアの場合、2ヶ月まちになることがある。この事態に対して、特に女性が一家を支えている家族や病人に対して優先的に扱っている。
・住居を探すことは非常に困難で、家賃も高い。貯金もどんどん減っていく。ホスト国は労働許可を与えないため、難民はアルバイトを探しているが、どれも労働条件が悪い。食料、衣服や、慢性病の薬を確保することがますます難しくなっている。病気治療や教育に支払う金がない。難民指定を剥奪される不安をかかえている。子どもは、教育や医療といった公共サービスの外に置かれている。
・UNHCRは、市民団体や赤新月社との活動を通してホスト国との関係を深める。もっと難民の中にいる有識者、アーティスト、大学生に対して注意を払い、彼らの能力をコミュニティーで活かすよう努める。
・UNHCRと協力関係のある政府機関とNGOは、少なくとも58ある。(11ページ目)
イラク・・・14
シリア・・・15
ヨルダン・・・15
レバノン・・・7
トルコ・・・2
イラン・・・5
(合計・・・58)
大きな目標としては、現在10万人の子どもを学校に通わせているが、これを年度末までに倍の20万人にすることを掲げている。
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