【好ましいこと】
1.治安が急激に改善。これは疑いようがない。我々は路上で目にしている。危険地帯やイラク各地を動きまわってかなり改善されたと認識している。武力衝突が60%減ったというのは確か。
2.経済が上向き。IMFによると2008年は7%の成長が見込まれる。日産20万バレル増産の見込み。しかし、そういうこともさることながら、我々はバグダッドの通りで感づいている。店が開いていくのを目にして、これまで見られなかったことを目にして。
3.年初にかなり懸念されていた件、ずっと遅れていた、旧バース党員追放に関する法律についての政治状況の好転(2月3日、旧バース党員追放緩和法が成立)。これは正しい方向に向けたとてもよいステップだ。サダム・フセイン大統領の下で働いていた人々の公職復帰をいくらか促す。また目下審議中のスンニ派の行政復帰もよい兆候。
4.委任統治が順調だ。現在、アルビル(北部クルド自治区内の中心都市。国際空港がある)、バグダッド、バスラ(南部の貿易港。石油積み出しの拠点)に、それからキルクーク(北部の油田地帯にある。クルド自治区に含めるか否かを決める住民投票が2007年末までに行われるはずだったが、無期延期中)でミッションを遂行中。他に以前では無理だった多くの地域で展開している。
【懸念されること】
1.恩赦法(たぶん旧バース党員追放緩和法のこと)の進展を含め、イラク人同士の話し合いと行動が不可欠。また、経済の改善が、社会サービス、公衆衛生、電気、水といった形で人々に早急に還元されることが重要。
2、2008年が期限である選挙実施(地方選挙のことだろう)。この12ヶ月をそれにむけて有効に使えるかどうか。
●治安が向上した原因。
1.暴力の抑えが効かなくなった時点での米軍増派。
2.73000人の屈強な Sunni Awakening Councilsがアルカイダと戦っている。
3.シーア派聖職者ムクタダ・アル・サドル師による停戦宣言(2月一杯で切れる)。
4.イラク人の武力紛争や暴力に対する嫌気。
また、この背景には、近隣諸国、とりわけイランが重要な役割を担っていると確信している。
International community must quickly build on Iraq’s recent progress – UN envoy(1/21)
http://www.un.org/apps/news/story.asp?
NewsID=25353&Cr=iraq&Cr1=
米増派でイラクの治安は改善 国連特別代表の報告 (共同通信)
【ニューヨーク21日共同】イラク問題を担当するデミストゥラ国連事務総長特別代表は21日、国連安全保障理事会でイラク情勢について報告、イラクの「治安、政治情勢両面で最近の改善を無視することはできない」と述べ、駐留米軍の大規模増派が治安改善に結び付いたとの見方を示した。一方で現状の改善は、政治勢力や宗派が国家再建に向け意思統一を十分図った結果ではないと指摘。[ 2008年1月22日9時47分 ]
http://news.www.infoseek.co.jp/world/story/
22kyodo2008012201000102/
http://s02.megalodon.jp/2008-0207-0701-01/
news.www.infoseek.co.jp/world/story/
22kyodo2008012201000102/
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