UNHCRのシリアオフィスが10月31日~11月25日に行った広範囲にわたる調査の一環で明らかになった。
全員が少なくとも1つの衝撃的な出来事(ハーバードトラウマ調査の定義による)にシリアに来る前に遭遇している。
殴打、電気ショック、爪の下に物を差し込む、火傷、強姦など手口はさまざま。
犯人の多くは民兵。全体の69%を占める。
77%が空爆や爆撃やロケット弾によって何らかの影響を受けている。
80%が発砲を目にしたことがある。
68%が殺しの脅迫を含む民兵の尋問や嫌がらせを受け、うち16%が拷問された経験がある。
72%が自動車爆弾を目撃し、75%が知り合いの誰かが殺されたと知った。
UNHCRとそのヘルスパートナーは、難民の心理社会的支援に重きを置いている。
日常業務として精神科医や病院の照会を行っている。
また、精神疾患の患者を抱える家族を支援するボランティアとともに活動している。
調査によると、うつ病や不安神経症がはびこっている。それぞれ89%、82%にものぼる。
UNHCRは今年、261億ドルをイラク難民及び国内難民にに充てることを表明している。
その一部を心理社会的支援にまわすつもりでいる。
しかし、この地域の心理学者、精神科医、メンタルヘルスサポートを担う組織力が不足していることがネックだ。
目下、イラクでは220万人以上が国内難民になっており、これとは別に200万人が近隣諸国、とりわけシリア、ヨルダンに逃げている。
1 in 5 Iraqi refugees in Syria suffered torture or violence back home – UN report
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=25366&Cr=iraq&Cr1=syria
報告書全文(14ページ)
http://www.unhcr.org/cgi-bin/texis/vtx/home/opendoc.pdf?tbl=SUBSITES&id=4795f96f2
*この調査は世界的なマーケットリサーチ会社(日本にもグループ企業がある)、IPSOSが請け負っている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ipsos
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